【稚内】豊田通商株式会社と株式会社ユーラスエナジーホールディングスでは21日、樺岡ウインドファームの隣接地で宗谷グリーンデータセンターIの立柱式を執り行った。この事業は、風力発電所直結で生グリーン電力の供給を受ける国内初の事例。関係者22人が出席し、建屋の安全と工事の無事を祈念した。

式では、神事による修祓や祝詞奏上に続き立柱の儀で、豊田通商の山田強デジタルソリューション本部COOが柱のネジにナットをはめ、ユーラス社の柳瀬満代表取締役・副社長執行役員がスパナで締め、工事が無事に終えるよう願いを込めた。

神事終了後、工藤広市長は「風力発電所からのグリーン電力を自営送電線により直接供給する全国初の取り組みが本市で行われることに深く感謝。地域経済の効果はもとより、電力通信インフラの強化、雇用創出など地域の魅力向上に大きく寄与し、デジタルと脱炭素が融合する新しいモデルを全国に発信する取り組みとして大きく期待している」と挨拶。

柳瀬副社長執行役員は「風力発電所直結型のデータセンター。自営送電線から生グリーン電力を供給し、これにより送電網の容量不足の地域課題を克服し地域の豊かな再エネとデジタルインフラを結び付ける新たなモデルを目指している。地域の皆様との信頼関係を大切にしながら、この稚内市から日本のデータセンターの新しい姿を発信していきたい」などと述べた。

データセンターの概要は、敷地面積9900平方メートル、1階建ての耐震構造、受電容量3MW。豊田通商は営業、コンテナ型データセンター・IT設備の運営。ユーラス社は土地、建屋、電力設備の運営を担い、2027年中に営業運転を目指す。中長期的に30年頃を目途に10〜20MW規模のデータセンターの建設を検討し、更には大規模なデータセンター集積エリア開発の検討を進める。

(千葉大輝)

建設が進む宗谷グリーンデータセンターIの建屋

挨拶する柳瀬副社長執行役員