【名寄】
「何度でも見たいと感じる作品を」
市内瑞穂の画家・山本美和さん(53)による絵画展が、30日まで北国博物館のギャラリーホールで開かれている。会場には、豊かな自然や家族への温かなまなざしが込められたアクリル画など27点が展示され、訪れる市民らの目を楽しませている。
会場には、2024年と25年の「道展」で佳作賞を受賞した大作を含む計27点が展示され、訪れた人々の目を引きつけている。
山本さんは名寄市瑞穂の豊かな自然の中で育った。幼少期から絵が好きだったが、本格的に筆を握るきっかけとなったのは、市内で姉夫婦が営むワイナリー「森臥(しんが)ワイン」のラベル制作だった。
その際に出会ったアクリル絵の具が、現在の山本さんの表現に欠かせない大切な画材となったという。
作品のモチーフは名寄の自然。草花や田畑、そこに集う昆虫や野生動物、移ろう四季の色彩からインスピレーションを得ているという。山本さんは「自然の美しさや可愛らしさに触れたときの、温かい気持ちが『描きたい!』と思わせてくれる原動力」と語る。
例えば、ブドウの実が色づく過程で見せる不ぞろいな色彩にいとおしさが込み上げたり、稲作農家だった父が黙々と除草作業をする後ろ姿に「こうして自分を育ててくれた」と、深い感謝の念を抱いたりした瞬間に、強い創作意欲が湧き起こるという。
山本さんの目標は、見る人が「ずーっと見ていたい、何度でも見たい」と感じる作品を描くこと。「自分の作品が誰かの何かの役に立ち、皆さまと大切な方々が健やかで幸せでありますように…。平和への祈りを込めて」と語る山本さん。その言葉通り、丁寧に心を込めて描かれた作品群は、どれも見る人の心をじんわりと温めている。
観覧は無料。
作品と共に笑顔を見せる山本さん
大作を前に
北国博物館での展示風景









