【名寄】「名寄ブラジリアン柔術サークル」に所属する山崎達哉さん(33)が、7月26日に千歳市で開かれた日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の「第16回北海道柔術選手権」で、見事優勝を果たした。激戦区とされるアダルト(18歳以上)青帯ライトフェザー級での快挙は、地域に新たな活気をもたらしている。
山崎さんは大阪生まれで東京育ち。小学生の頃から大学(日体大)時代まで、レスリング選手として活躍し、インターハイでの優勝経験を持つ。青年海外協力隊の一員として、ペルーで女子レスリングナショナルチームを指導していた。
2025年11月から名寄市の地域おこし協力隊員(地域振興支援員)として、Nスポーツコミッションなよろの事務局に勤務しており、市民の健康づくりや運動指導を通じ、地域を盛り上げている。
ブラジリアン柔術は、打撃技がなく、絞め技や関節技が主体となる格闘技。力だけでなく、緻密な技術体系が求められるため、体格や年齢に関わらず誰もが強くなれる可能性があるという。
今回、山崎さんが出場したアダルト青帯ライトフェザー級(8人出場)は、体力に優れる20代の選手が中心となる、最も競争の激しいカテゴリーの一つという。山崎さんは30代だが、あえてこの階級に挑戦。「強い選手がいるほうがいい」との思いでトーナメントに臨んだ。
初戦を一本勝ち(締め技)で飾ると、その後も安定した試合運びで勝ち進み、決勝でも見事な一本勝ち(締め技)で優勝を決めた。大会を振り返り山崎さんは「1回戦は体が動かなかったが、試合を重ねるにつれ調子が出てきた。優勝できてよかった」と話す。
山崎さんは、柔術を始めてまだ約3年。しかし、サークルの仲間は、「もともとレスリングの素地があり、試合運びが非常に安定している。見ていて不安要素が一つもなかった」と、その実力に太鼓判を押す。
同サークルは、市内在住の須藤民篤さんと、その旧知の仲間が「25年ぶりにまた柔術をやろう」と、昨年11月に立ち上げた『練習会』が始まり。口コミで評判が広がり、当初は山崎さんを含め3人だったメンバーは、わずか半年で市内外から約20人が集うまでに成長した。稚内、剣淵などから出稽古に訪れている人もいるとのこと。
サークルの特徴は、そのオープンな雰囲気。須藤さんは「ブラジリアン柔術は年齢や帯の色、体重に応じて階級が細かく分かれているため、社会人でも無理なく始められる。私たちも旭川の道場に出稽古に行くなど、練習仲間とのつながりを大切にしている」と語る。
自衛官や会社員など、職業もさまざまなメンバーが、けがのないよう楽しみながら練習に励んでいる。山崎さんは「年齢を重ねても長く続けられるのが柔術の魅力。自分の試合を見て、競技に興味を持つ人が増えてくれたらうれしい」と語る。当初は数人で始まった活動が、今ではかけがえのない仲間と練習できる場所になったことに喜びを感じているという。

北海道選手権で優勝した山崎さん(左)と名寄サークルのメンバー









