【名寄】名寄市在住で北海道教育大学旭川校に通う山本和羽さん(20)が、7月25日から8月7日までオーストリア・シュタイヤーで開催された一輪車世界選手権「UNICON 22」のフリースタイル・ソロ部門U(アンダー)21女子で2位に輝いた。小学校2年生で一輪車を始めて以来、地元名寄を拠点に練習を重ねてきた山本さん。初の国際大会で、見事な成績を収めた。

大会は2年に一度、世界各国で開催される一輪車の世界最高峰の祭典で、今回は40カ国以上から選手が集結した。

山本さんが出場したフリースタイル・ソロは、音楽に合わせて3分間の演技を行い、技術力と表現力を競う部門。各国からの出場枠が限られており、山本さんは今年2月に行われたビデオ審査による国内予選を勝ち抜き、日本代表として出場権を得た。

アンダー21女子ソロ部門には8人が出場。日本からは山本さんを含む2人が世界の強豪と技を競った。

山本さんは「アット・ザ・プラザ」という楽曲に乗せ、「フランス・パリで暮らす舞台女優を目指す女性」をテーマに、夢に向かって奮闘し、やがて舞台で輝く姿を表現。優雅な衣装をまとい、一輪車の上で華麗な舞を披露した。

国内大会(主に2分~2分半)よりも長い3分間の演技時間で、かつ国際大会では、国内以上に表現力が重視される傾向があるという。「本番の演技は全てを出し切れず、心の底から喜べる結果ではなかった。でも、この結果が『もっと頑張ろう』と思わせてくれた」と、山本さんは大会を振り返る。自身の表現力が高く評価されたことが、準優勝という結果につながったと分析している。

山本さんが一輪車と出会ったのは、名寄小学校2年生の時。現在も名寄市内の小中学校体育館を主な練習場所とし、「名寄一輪車クラブ『ステラノルド』」に所属しながら腕を磨いている。大学の講義のコマ数が多いときは、自ら立ち上げた大学の一輪車サークルで練習するとのこと。多忙な中でも「極力休みは作らないようにしている」と、13年間にわたり情熱を注ぎ続けてきた。

一輪車を続ける原動力は、自身の「負けず嫌いな性格」と「人とのつながり」だという。「大会の結果に対して、もっと上を目指したい―という気持ちが強い。そして、一輪車を通じて出会った人々は、私にとって大切な存在。これからも、そのつながりを大切にしていきたい」と語る。

今後は全日本一輪車競技大会ソロ演技部門での上位入賞の他、2年後の世界選手権への出場を目指す。次回は年齢カテゴリーが一つ上がり、さらにハイレベルな「エキスパート」部門への挑戦も視野に入れている。「エキスパート部門は予選もさらに厳しくなりますが、そこに出場することが目標」と力強く語る。

将来は教職に就くことを目指しており、「自分が関わる子どもたちの身近に一輪車があるなら、その楽しさを伝えたい」と語っている。

演技衣装と愛用の一輪車を手にする山本和羽さん

演技衣装と愛用の一輪車を手にする山本和羽さん