【名寄】名寄市立総合病院(眞岸克明院長)の災害派遣医療チーム(DMAT)5人が26日、「令和8年熊本地震」の被災地に向けて名寄を出発した。5人は日本医師会災害医療チーム(JMAT)の一員として、被災者支援に当たる。

派遣されたのは同院医師の滝口僚也さん(救急科)、看護師の滝口ちあきさん(ICU病棟)、冬川薫さん(4階東病棟)、業務調整員として淡路周平さん(放射線科)、千葉康生さん(リハビリテーション科)の5人。

5人は27日から31日まで熊本県宇城市を拠点に活動予定。避難所や救護所での医療・健康管理、慢性疾患の継続治療、公衆衛生支援など、主に被災者の生活と健康を支える役割を担う。

なお、DMATは厚生労働省の指定を受けた医療機関が編成する専門チームで、発災直後の急性期に活動。一方、JMATは急性期が過ぎた被災地の公衆衛生回復や地域医療再生への支援を担う。

同院には現在、日本DMAT登録隊員10人、北海道DMAT登録隊員6人の計16人がおり、体制が維持できるよう若手隊員の育成に注力。直近では、2024年1月の能登半島地震でも3度にわたりDMAT、JMAT活動を行った実績を持つ。

26日午前7時から同院救急玄関前で行われた出発式で、眞岸克明院長は「復興が進んでいるようだが、まだまだ支援を求めている被災者はたくさんいる。短い期間かもしれないが、皆さんの活躍を期待している」と激励。

被災地を訪れる滝口僚也さんは「皆さんが日常生活に戻るための支援を少しでもできたら―と思っている。皆さんに寄り添った支援に努めたい」。滝口ちあきさんは「ニーズをしっかり把握し、支援に当たりたい」。冬川さんは「被災地での活動は初めて。被災者の方々のために頑張りたい」。淡路さんは「非常に若い5人なので、フットワーク軽く、熊本の人たちのために一生懸命頑張りたい」。千葉さんは「病院に残る方たちの支援があり、被災地へ向かうことができる。訓練を生かして頑張りたい」と、それぞれ抱負を語った。

5人は眞岸院長、和泉裕一病院事業管理者をはじめ、多くの職員に見送られながら、被災地に向け出発した。なお、一行は9月1日午後6時ごろに同院へ帰着する予定。

長年にわたり同院DMATの活動を支えている伊藤拓成さん(リハビリテーション科)は「被災地支援に当たって、若い隊員が希望してくれた。今回の経験を糧に、DMAT活動を支えてくれる存在になってほしい」と期待を寄せる。

出発式に臨んだ派遣メンバー5人

出発式に臨んだ派遣メンバー5人

職員に見送られ被災地へ向かう一行

職員に見送られ被災地へ向かう一行