【名寄】名寄市立大学保健福祉学部栄養学科は、のぐち母乳育児相談室(市内西10南9、助産師・野口智子さん)と協働で「マタニティメニュー開発プロジェクト」に取り組んでいる。栄養学科学生たちがメニューを考案し、10月14日に同相談室「ぽかぽかサロンゆう」で開かれる「ヨガ&マタニティランチ」で提供する。

同プロジェクトは、同大学コミュニティケア教育研究センターの課題研究「妊娠期の課題解消を目的としたメニュー開発事業」(研究代表者・外川晴香栄養学科助手)の一環として実施。「食と栄養で妊婦さんを笑顔に!~学生が考案・調理する地域参加型メニュー開発~」をテーマとしている。

目的として(1)妊婦への食生活支援(2)妊婦の交流促進・居場所づくり(3)実践型教育による「食のプロ」の育成―を掲げており、妊婦の栄養に対する意識の向上、栄養価計算がされた食事を考案・提供するプロセスを学生の教育に生かすことを通して、妊娠期の女性の交流機会を促進することを狙いとしている。

また、背景として名寄は転勤による転入が多いため、周りに相談相手がいないといった実態もあり、孤立感や不安を抱える妊婦の交流の場を創出することを目指している。

外川さんが子育て中に同相談室を訪れ、野口さんと顔見知りということもあり、2025年度から同プロジェクトがスタート。25年度は昨年10月と今年3月の計2回、「ヨガ&マタニティランチ」を開催。学生たちが考案したマタニティメニューを提供し、好評を得た。

26年度は栄養学科学生10人(Aグループ、Bグループ各5人)、栄養学科教員(管理栄養士)の外川さんら2人、看護学科教員(保健師)2人、助産師の野口さんのメンバーでプロジェクトに取り組んでおり、計2回の「ヨガ&マタニティランチ」を開催する。

26年度の1回目は10月14日に開催し、Aグループの3年生5人が考案したマタニティメニューを提供する。

メニューのテーマは「お腹の赤ちゃんを支える秋の彩り献立」。清水結さんが「ふっくら鮭と小松菜の炊き込みご飯」、本山凛さんが「しゃきほく!さつまいもとれんこんの味噌炒め」、石田凜花さんが「さっぱり枝豆とトマトのマリネ」、澤田桃花さんが「ふわふわ卵のすまし汁」、山﨑咲耶さんが「ごろっとフルーツのきな粉ヨーグルト」を考案した。

学生たちは「体調によって食欲が落ちることもあり、食材のうまみを生かして『食べてみたい』と思えるメニューとした」などとコンセプトを説明しながら、栄養面や食べやすさ、手に入れやすい食材で簡単に作れることを考慮するなど、ポイントを語った。

野口さんは、一番の目標として「お母さん同士が支え合うコミュニティづくり」を掲げており、「子育てでリアルにお母さん同士で支え合うことができる社会になれば」と願っている。

「ヨガ&マタニティランチ」のPRでは、保健センター、市立総合病院産婦人科、あべクリニック、市内小売店などでポスターを掲示している他、内容を紹介した名刺サイズのカードを市立総合病院、あべクリニックで配布している。

1回目は定員の先着8人に到達しようとしているが、2回目は来年2月または3月に予定している。

野口さんによると、25年度は顔見知りの参加者が大半だったため、新規の参加者を取り込んでいくこと。地域に助産師がいることや支援があることを伝える重要性を課題に挙げている。

マタニティメニューは、妊娠後期の妊婦を主な対象としていることから「妊娠初期の方が今回のイベントのことを知って、次回に来ていただければ」と話している。

開催当日は、学生たちが同相談室で調理し提供。参加者にメニューについて説明し、リーフレットを配布するとともに、栄養講話を行う。

「ヨガ&マタニティランチ」をPRするプロジェクトのメンバーたち

「ヨガ&マタニティランチ」をPRするプロジェクトのメンバーたち