【名寄】健康ハートウィーク2026「ケアカフェなよろ」が、第3回の地域ケア会議とコラボして、21日午後6時から名寄市立総合病院で開かれた。医療、介護、消防、行政、社会福祉協議会などから54人が参加した。
ケアカフェなよろは、名寄市医療介護連携ICT事業の一環として、「心不全」に特化した多職種の連携で数年にわたって開催している。医療・介護と見守る人のつながりなどを促進するため、ケア会議とコラボして開催。
富良野市の地域包括ケア研究所の大曾根衛さんが、ファシリテーターを務めた。
第1部は、医療介護連携の効果を、市立総合病院リハビリテーション科理学療法士の柿川早香さんが「高齢心不全患者におけるセルフケア能力の特徴と医療介護連携における社会的支援との関連」と題して報告した。
柿川さんは、65歳以上の高齢の心不全患者を対象に行った調査結果を報告。「より高齢で、介護サービスを利用している方の方がセルフケア能力が高く、病状悪化が少ない。医療と介護が連携する『名寄モデル』を実施することが市民の健康を守っている」などと話した。
第2部は、同院看護部看護係長の宮腰七蘭さんが「俺は大丈夫!公的サービスに結びつかない心配な方を地域で支えるために」と題した事例を発表し、グループで協議。
宮腰さんは「『俺は大丈夫!』と言って、心不全増悪などで入退院を繰り返す80代男性」の事例を紹介。栄養指導や外来看護師への相談などは支援が届いているが、訪問薬剤や訪問看護などでの介入、介護保険の申請などは支援が届いていない―と話した。
グループ協議では、「専門職だけでなく、ピア(当事者同士)などのきっかけをつくってはどうか」「ACP(アドバイス・ケア・プラニング=人生会議)を、チームで行い、本人や家族の意向を確認する」などの意見が出された。
終わりに、同院循環器内科の酒井博司医師が「少ないマンパワーではあるが、患者さんや利用者のため、短い時間でも、支援者が顔を合わせて話し合いの場を持つことは必要。今日の研修を通して、さまざまな立場の支援者が仲間になれることを実感でき、『名寄モデル』の可能性を感じる。今後は、専門職だけでは難しい場面が出てくることも予測されるので、非専門職との協力、連携の輪を広げていきたい」と挨拶した。

マイクを手に事例を発表する場面

グループに分かれて支援のあり方を話し合う参加者









